2005/10/18
Ducati ST4S

 FJR1300APの下取りで入ってきたDucati ST4Sを試乗した。o(^o^)o
 今までに試乗したVツイン・エンジンのバイクは、排気量が1700cc近いモンスターMT-01(ヤマハ)と、軽量で軽快なVTR250(ホンダ)に続いて3車種目である。
 排気量1000ccでインジェクション仕様なのだが、エンジンの始動には多少のコツが必要で、若干アクセルをあおりながらセルを回す
 ちなみに、栃尾のカップラーメン・ミーティングには10台以上のドカティが来ていたが、やはり始動は似たような感じだったので、ドカティに特有なクセかも知れない。
 エンジンが始動すると、Vツイン・サウンドと乾式クラッチの音で、かなり騒々しい。(^_^;)

 走り始めて最初に感じたのは、ニーグリップしているタンクからフレームにかけての巾が非常に細い!
 まるで「内股」でニーグリップしているような感じ(笑)で、流石Vツインという感じ。
 以前、展示会でSSタイプのドカティにまたがった時に、ラダー(パイプ)フレームが足に当って、乗車感は良くない印象があったのだが、このST4Sにはそういう出っ張りは全く無い。
 パニアケース付きのツアラーだが、走りは以外に軽快で左右に振ってもヒラリヒラリという感じ。
 117HP/8750rpmのVツイン・エンジンは6〜7千回転辺りからアクセルをグイっと開けるとトルクが「ドン」と来るトルクが流石Vツイン!という感じがする。
 但し、このドンと来るトルクと、アクセルを戻した時の強力なエンジンブレーキは、クイックなコーナリングではアクセルワークに神経を使う事になる。(^○^;)

全景(右側)

 一方、アクセルを開けた瞬間のトルク感の割には、その後の回転上昇はスムーズというのか?・・・・上に行くほど怖いほど吹き上がるという4気筒の高回転型エンジンに慣れていると、かなり拍子抜けしてしまう。(^_^;)
 ただ、逆に回転を上げる事に対しての恐怖感が全く無いので、どこまで回転が上がるのかを注意深く観察する余裕があるエンジンだ。(笑)

メーター ←実は、このバイクのタコメータにはレッドゾーンが明示されていない!
 で、どこまで回るのか?と試して見たら、11000rpm辺りまでスムーズに回転が上がった途端に、いきなり「ガツン!」と1000回転ほど落ちてエンジンブレーキがかかった!(@_@;)
 これが、レブリミッタだったのか?オーバーレブだったのか?は判らないが、後でサービスマニュアルを見たところ「10000rpm以上は回さない事」となっていた。・・・…((((^_^;)

 逆に、低い方の回転域では・・・3千以下は使い物にならない感じ…(^_^;)
 アクセルを開けた時のトルク感も1000ccの割にはかなり貧弱で、Vツインの振動がまるでノッキングの様に感じるのだ。
 もしかしてタイムを計れば、2千回転からの加速でもそんなに遅くないのかも知れないが、4気筒のスムーズな加速感に比べると、Vツインの振動がどうしても非力な印象を受けるのかも知れない。
 実際、2〜3速でさえ3千回転以下では走りたくないと感じた。(^○^;)

 まぁ、この辺りは10000rpmまで回せる中高回転型?のVツインの宿命なのか?これがVツイン・ツアラーの味なのか私には判らない。
 (同じドカティでも、スーパーバイクの999R150HP/9750rpmで車重は30Kgも軽いのだから、上の方のパワー感はかなり違ったものになるだろう)
 何にせよ、ドカティはドカティ好きじゃないと楽しめないのかも知れない。(^_^;)

前から
後ろから(右側)
後ろから(左側)
メーター・タンク周り(上から)
ステップ周り(左側)
ステップ周り(右側)