初のお泊り(一泊二日)ツーリング:秋田 河原毛温泉【1日目】
2003年10月18日
【初のお泊りツーリングの準備】
私にとって2度目のツーリングとなる秋田ツーリングは、これまた初のお泊り(一泊二日)ツーリングである。
何が必要なのかさっぱり判らない私は(笑)、取り敢えずツーリングバッグ・雨用防寒グローブ・ブーツカバーをゲットする事にした。
ツーリングバッグはRS TAICHのRSB206を購入。
GIVIのバッグも薦められたのだが、やっぱりリヤシートのサイドに取り付けるバッグが重心が低くてライディングが楽そうな気がする。
それと、このバッグを選んだのは、ポケットが両側で4つも付いていて、更にボトルホルダーまで両側に付いているので便利そうだったのが決め手。
価格も消費税込みで¥18,000(栄輪堂価格)とお手ごろ。
セッティングツールも、リヤステップあたりに止めるテンションコード(シングル)が2本と、リヤ側から左右を繋ぐテンションコード(ダブル)が1本付属しているので取り付けも安心。
ただ、ちょっと不思議だったのは、バッグを担ぐ際に使用するショルダーストラップが何故か1本しか付属していなかった。(^_^;)
(説明書にも「×1」となっているので欠品ではない)
あ、そうそう、バッグが当るシートカウルの角には”プロテクターシール”(32cm×23cmで¥1,200)を貼りました。
バッグが当る角の部分だけ貼れば良いので、幅3cmに切って(長さは32cmのまま)貼りました。
シートカウルは結構曲面ですが、この位の幅だとシールが多少伸びるのでシワも無く綺麗に貼れました。o(^o^)o
このバッグは栄輪堂で買ったのだが、オマケにブーツカバーを貰ってしまった。(笑)
貰ったのは膝の上まで来るオフロード用だが…まぁ、余程の土砂降りでもなければ使う事はないだろうから大丈夫だろう。(爆)
次に、雨・防寒用グローブだが、その前に、普通のグローブも買わなければならなかった。
と言うのは、それまで使っていたのは、ランドクラブ(会員制ホームセンター)で買ったメッシュの安物と、ぶらっくばぁ〜どを買った時に栄輪堂から貰った、こちらも夏用の薄いものしか持っていなかったのだ。
で、プロテクターが付いた、袖口が長いグローブが欲しかったのだ。
栄輪堂で、アルパインスターのSP−1とRS TAICHIのゴアテックス・グローブ(雨・防寒用)を注文。
しかし、ゴアテックスの方はすぐに入荷したのだが、アルパインスターの方が1週間過ぎても入荷せず、入荷予定も無いとの事。
SP−2も聞いて貰ったが、そちらも同様に在庫も入荷予定も無いとの事。(-_-;)
秋田ツーリングは翌週に迫っており、間に合わないとシャレにならないのでキャンセル。
ブーツに続いてグローブも・・・どうもアルパインスターには縁が無い様である。(^_^;)
で、グローブを買いに新潟の中央部品とENDOへ。
すると、ENDOで定価¥6,800←安いぃ〜!(爆)のこんなグローブを発見!
モールドケブラーパッドがこぶし・くるぶし・甲、そしてくるぶしの手のひら側にまで付いている。
更に、指の間接部分にはケブラーフィルムパッド。
価格が安過ぎるのが心配だが(笑)、取り敢えずお試しで使ってみるには惜しくない金額か?(^○^;)
【初のお泊りツーリング出発:1日目】
出発の朝、ぶらっくばぁ〜どの井出達(いでたち)はこんな感じ。↓装備が増えても相変わらず黒一色!(爆)
栄輪堂を8:00に出発し、例によって第2集合場所へ移動。
今回の第2集合場所は、朝日村の道の駅「朝日」・・・の向かいのコンビニ駐車場。(笑)
ここまでで約50Km。
ここで全員が揃ったので記念撮影↓…今回の参加者は17名・・・・くらい?(^○^;)覚えてないし。(爆)
↑正面にデェ〜ンと停まっている、クーラーボックスを積んだワルキューレは…
何と、GPS付き!(^○^;)
これなら、初めての道でも安心だなぁ。
第2集合場所を9:00に出発し、国道7号を北上。
葡萄峠を過ぎてトンネルが続く辺りになって小雨がポツポツと当り始めた。
雨の中のライディングなんて…高校時代以来か?(^○^;)
防寒代わりにレインジャケットを着込んでいたので体の方は全く問題ないが、ヘルメットのバイザーに雨が当るのは嫌なものだ…
海岸に沿った7号線を走っている間中、ほぼこの雨は続いていた。
それほど強い降りで無かったのは幸いだったが、途中工事中の区間があったりして、この区間は快適なツーリングとは言えなかった。
そして、7号線が海岸を離れ内陸に入って行く頃、この雨は上がったのだが・・・私には更なる試練が待ち構えていた。(T_T)
それは、トイレに行きたくなったのである。(爆)
マス・ツーリングの試練は正にココにある!
行ったことが無い場所へのツーリングでは、独りだけトイレ休憩をしたら迷子になってしまう。
道の駅「朝日」を出るときに、次の休憩場所は「鶴岡の先の道の駅」と聞いていたのだが、今走っているココがどこなのか?そして休憩場所の道の駅がどの辺りなのか?私にはサッパリ判らない!
ただただ「早く着いてくれぇ〜!」と心の中で叫ぶしかない!(爆)
鶴岡市に入った頃にはかなり限界に来ていた。(^○^;)
鶴岡市の北で7号線が突き当たり、国道112号へ右折して市街地を通り、本来の予定(このページ一番上の画像を参照)では国道345号を通って狩川(画像では「立川」と書かれているが間違い?)から国道47号で新庄市へ…という筈だった。
しかし、初めての私にはどこをどう走っているのかさえ判らない。(笑)
しかも、強烈な尿意を我慢しながらのライディングである!(爆)
鶴岡の市街地を抜けて「そろそろか?」と期待する。
道路の脇に「道の駅まで、あと○m」という看板を見つける!
おおおおぉぉぉぉぉ!遂に着いたか!?
・・・・しかし、道の駅は見えてこない。(T_T)
更に、道路工事で片側交互通行の渋滞に捕まる。(T_T)(T_T)
やがて、道が山道に入り・・・やっと着いたぞぉ〜!道の駅「月山」(T_T)(T_T)(T_T)
もどかしいようにバイクを停め、トイレに駆けつけると、みんなも同様に我慢していたらしく、大勢が一斉にトイレに駆けつけた!(笑)
我慢して我慢して体のあちこちに押しやられてしまった小水が、体の隅々から湧き出してくる様に、止め処もなく出てきて止まらない!(^○^;)
やがてトイレには誰もいなくなっても止まらない!(爆)
やっと落ち着いてトイレから出ると・・・・あれぇ〜!誰もいないぞぉ!(@_@;)
広ぉ〜い駐車場にぶらっくばぁ〜どだけが1台ポツンと取り残されている!げげげっげげ!
蔵王に続いてココでも置き去りかぁ〜!(爆)
と、駐車場の出口を見ると…親方(栄輪堂の社長)が真っ赤な600RR?に跨って待っていてくれた。
泣きながら(嘘)駆け寄ると、すぐ先に大きな道の駅があって、みんなソコで待っているとの事。
そう言われて見渡して見ると、ココは駐車場は広いけどトイレしか無かった。(笑)
みんなが待っていたのは実際には道の駅ではなく国道112号沿いの「米の粉の滝ドライブイン」
到着は11:00で、ここまでの距離は約150Km。
ここで、当初のコースではなく寒河江市回りのコースになっていた事を知らされた。(^○^;)
で、時間は少し早いがここで昼食をとる事になった。
私はカツサンドを買ったのだが、隣りで親方が食べていたウドンを見て「美味しそうですね〜」と言ったら、親方が食べかけのウドンをくれた。(爆)
ここからは月山花笠ライン?紅葉が綺麗な山道が続いた。
やがて峠を越えて平地に出てきたところで道が広くなり、見通しの良い直線になった所で道の脇に前方のバイクが停まった。
後ろの何台かが付いて来ないので停まったのだ。
どうやら、途中で給油しているらしい。
しばらくすると、後続の何台かが追いついた。
ここで、リチャードの彼女ののりちゃんがデジカメを持ってゴールドウィングの後ろに乗り換えたのだが…
更に112号を寒河江方面へ向かい、287号の立体交差の手前のガソリンスタンドで給油。
ここで13:00、距離は約200Km。
ここでハプニングが起きた!
のりちゃんを乗せたゴールドウィングが停まった時、サイドスタンドを出す前にのりちゃんが降りようとしてゴールドウィングが立ちゴケしたのだ!(^○^;)
しかぁ〜し!流石ぁ〜ゴールドウィング!
倒れたと言っても40度ほど傾いただけで、横にはならないのだ!(爆)
これなら、ジャッキみたいな伸縮式の自動サイドスタンドがあれば自分で起き上がりそうだゾ!(笑)
その後、新庄まで北上した辺りだろうか、道路わきの広い駐車場で小休止した際に、親方から嬉しい申し出があった。
それは、親方がぶらっくばぁ〜どに乗り、私がシルバーウィング(600ccのスクータ)に乗るというものだ。
これは凄く嬉しかった!
というのは、私は既に足が攣り始めていたのだ!(^○^;)
喜び勇んでシルバーウィングに跨ったが…セルボタンを押してもエンジンがかからない・・・???
親方に聞くと「ブレーキを握ってセルを回すんだよ」と教えられる。(*^−^*;)
で、エンジンをかけて、後ろに下がろうとしたら・・・ビクとも動かない。
「サイドブレーキでもあるんですか?」と聞いたら「ブレーキを握っているからサ」…ほげぇ〜!(爆)
こんな事でちゃんと乗れるのか?
しかし、走り始めると、これが何と!何と!楽ぅ〜!(爆)
まさに、九死に一生を得た感じである。(笑)
新庄を過ぎると13号は再び山道となり、秋田県に入ってすぐの道の駅おがち「小町の郷」で休憩。
ここで15:00、距離は約300Km。
ここまで来れば目的地は目と鼻の先…だそうだ。
のりちゃんが指さしている所が現在地の「雄勝」(おがち)
まさに、秋田県に入った所だ。
ここで、夕食の買出し班と河原毛の滝の温泉組に分かれる。
私は勿論、温泉組!(笑)
しばらくは山あいの田舎道を走っていたが、やがて狭い山道に入った。
この道は、本当に狭くてクルマがすれ違いできない道幅だ。
しかも、うっそうとした樹木と崖に囲まれて薄暗く、見通しの効かない極小Rのブラインド急コーナーが続く。
この道に比べれば、奥胎内は何て広くて緩やかなんだろうと思う。(爆)
こんな道を、先導のCB2台は凄い勢いでカッ飛んでいく!(^○^;)
何とか付いて行こうと気合を入れたのだが(笑)、やがて見えなくなってしまった。
後続のバイクのヘッドランプも全く見えない。
一本道でなければ迷子になっていたかも…(T_T)
必死に走りつづけていると、急に視界が開け、目の前に地獄谷ぃ〜という景色が見えた!
ここで16:00、距離は約320Km。
河原毛地獄の駐車場
綺麗な紅葉と、たちこめる硫黄の臭いが・・・
いよいよ、1日目のメインイベントである温泉の滝(河原毛湯)へは、ここから遊歩道を歩いて下って行く。
河原毛地獄から流れ出る温泉の川
「この付近熱湯につきご注意下さい」の注意書き。(^_^;)
しばらくは、紅葉に囲まれたのどかな遊歩道を歩くが、やがて急な崖を降りる道になる。
山歩きやハイキングをしていない私は、既に息が上がってしまった頃(笑)やっと温泉の滝が見えてくる。
帰りの事を考えると憂鬱になるので考えない事!(爆)
脱衣場らしい小屋も見えるのだが、何故かみんな傍らの斜面に服を脱いで置いてあったので、私もならった。(^○^;)
雨の後で斜面は結構ドロドロだったのだが・・・
勿論、外気温はかなり低くて服を脱ぐとすっげ寒いぃ〜ぞぉ〜!
温泉で温まれる事を信じて、寒さをこらえて服を脱いで、温泉の滝壷へ・・・・
げ!げげげっげっげげ!!!すっげぬるいぞぉ〜!!!!(@○@;)
こ、こいつは・・・暖まる前に湯冷めしそうじゃぁ!
おまけに、滝壷なんで、温泉の水しぶきが立ち込め、これがすっげ目にしみるぅぞぉ〜!
ここの酸性度は日本一とか二位だとか…(^_^;)
こ、これは、もしかして罰ゲームか!?(爆)
観光客が「寒そうね…」と言いながら立ち去っていく…
いつまで入っていても体が温まりそうもないので、意を決して地獄の滝壷(笑)から脱出して服を着る。(^○^;)
しかし、ぬるくても流石に温泉!服を着ると暑くて汗が吹き出てくる!
寒さからは逃れる事ができたが、ここからもう一つの難関が待ち構えている・・・
そう、あの険しい登り坂を戻らなければならないだ!(爆)
こうなると、体がポカポカして汗が出るのが却って辛い!(T_T)
汗が噴出し、息が切れ・・・
丁度良い具合に、途中にあるベンチに腰をかけて一服。(笑)
はるばる300Km以上もバイクでやってきて罰ゲームかぁ〜!なんて愚痴がこぼれる。(^○^;)
せめてもの救いは、こんな私を待ってくれて付き合ってくれたメンバーが二人。ありがたい。m(_”_)m
何とか駐車場まで戻ると、先行組は地獄谷の方の温泉で暖まり直している様だった。
私はもう一度温泉に入る元気は無かった。(笑)
さて、後は今晩の宿泊地「じゅんさい沼キャンプ場」へ行って、飲んで食べて寝るだけ!
コテージに着くと、既に宴会が始まっていた。
今日の料理長はリチャードとのりちゃんのカップル。
メニューは、色々なパスタ(スパゲッティ)と野菜サラダ。
リチャードのパスタは好評で、「色々な種類が出るから少しずつ取ってネ」という、のりちゃんの言葉は無視され、いきなり山盛りで取る欠食メンバーが数名!(爆)
案の定、最初のパスタは全員に回りきらなかった。(T_T)
次のパスタは逆回りにしよう!と提案。(笑)
ところが、欠食メンバーは「こっちによこせ!」と若いメンバーに命令!(^_^;)
またまた大盛りで抜き取り、またもや全員に回らず・・・(-_-;)
しかし、この時、神は見逃してはいなかった。…という話は後ほど。(笑)
リチャードは「濁り酒」の味が気に入った様で、「おいしい、おいしい」グイグイと飲む。
おひおひ、飲み口は良いけど、そいつは結構回るぞぉ〜!(笑)
←おそらくこれが宴会の最後の1枚。
この時点では、若者3名とhiroさんが元気!(笑)
時間が前後するが、酒を飲み、美味しいパスタを頂き、そろそろ眠くなって来たなぁ…と思って時計を見たら、何と!午後7時半。(爆)
しかし、この時点で既に数名は寝ていたのである。(笑)
ここで、究極の選択に迫られる。
借りてあるコテージは2棟で、1棟は今飲んでいるココ「宴会夜更かし部屋」。
もう1棟は「イビキ地獄の館」だそうである!(爆)
できれば、地獄の館は避けたいが・・・宴会夜更かし部屋の2段ベット2組は、既に”買出し組”の予約済みになっている。(荷物が置いてある)
仕方が無いので、取り敢えずは「イビキ地獄の館」へ移動。(笑)
館には既に、主(ぬし)の親方がいて、床に敷かれた布団に入って歯を磨いていた。(爆)
再度「こっちはイビキが凄いよ」と念を押される。(^○^;)
取り敢えずベット部屋を覗くと、既に3名が就寝済み。(^_^;)
薄暗い中で、ベットの敷布団を伸ばすと・・・あれ?掛け布団が無い。・・・???(@_@;)
仕方が無いので、床に敷いてある布団で寝ることにする。
ところが、驚いた事に、何と!このコテージには暖房が無いのである。
10月も下旬になろうかというこの季節の、秋田の山の中である。
まさに、「寝ると死ぬぞぉ〜!」ってほど寒い。(爆)
パジャマ代わりに持ってきたスウェットの上下の上から、更に着込んで布団に入った。(^○^;)
あ、そうそう、親方に「明日の朝いっしょに風呂に行く?」聞かれたので同意した。
すると何故か「3時に起きるけど、起こしていい?」と聞かれる。
3時ぃ〜!?と思いながらも、午後8時に寝るのだから(笑)大丈夫か…と思いOKする。
すると「起きれなかったら起こして」と言われた。
部屋の電気を消すと間もなく、凄いイビキが聞こえてきた。(爆)
念を押されていたとはいえ、まさに想像を絶するイビキ地獄の館となった。(^○^;)
F1やMotoGPのテレビを観ていると、すぐに睡魔に襲われる私であるが、流石にイビキだと睡魔が遠のいてしまう。(^_^;)
まぁ、覚悟はしているので別に嫌ではないので、体だけでも休まれば良いか…と思っていた。
やがて11時頃になり、眠れないのはやはり不味いか?と思って、宴会夜更かし部屋へ行ってみた。
この時点で、hiroさんは高イビキ。(笑)
しかし、まだ若者3人組は元気で夜更かししていた。
イビキがするのが一緒なら、話し声がしない方がまだましか?…と思い、再びイビキ地獄の館へ戻った。(笑)
あ、そうそう、宴会の欠食メンバーへの「神の裁き」だが。(笑)
夜中に「腹いてぇ〜」という声がして、この極寒のなかパンツ一丁でトイレへ向かう人影が…(爆)
そして、トイレから「寒めぇ〜!」という声が。(^○^;)
こんな出来事が、その夜は3度ほど繰り返された。(-人-)
やがて、若者3人組が寝床を探しにやってきた。
そうか、人数分しか布団が無いのだから、さっき私が掛け布団が無い事を発見したベットに誰かが寝なければならないのだ。(^○^;)
結局、彼らは掛け布団が無いベットに寝ることを諦めて宴会夜更かし部屋に戻っていった。
翌朝気づいた事なのだが・・・実は、私が敷布団を敷いた、その下に掛け布団があったのだ!(爆)
申し訳ない!犯人は私です。m(_”_)m
夜半から雨が降り始め、深夜には雨音が強くなって来た…
天気予報では、朝には晴れるというが、ぶらっくばぁ〜どが我が家にやってきて初めての露天雨ざらしの夜となった。
【初のお泊りツーリング:2日目】へ続く(近日掲載予定…のつもり)