2008/10/10
強制執行への道?!その1

 もう、何度も書いているだが・・・(^○^;)
 今年の私のテーマは『バイクを磨くより腕を磨け!

 そんな事を思っていたからという訳でもないのだろうけど、
 今年の二輪車安全運転大会はスピード勝負という様相が強かった。
 当然だが・・・スピードと言っても、単にスピードを出すということではなくて、テクニカルなコースをいかに速く走るかという事である。

 そして、県大会優勝者の全国大会への練習でも、スピード重視の基本練習やコース走行の練習が多かった。
 更に、元交通機動隊白バイ特練隊員さんは、ジムカーナをやっているという事もあって、
 ジムカーナ的要素を取り入れたコース走行の練習が多かった。

 ライディングスクールでも、以前の様な初心者向けの基礎練習よりも、コースを使ったフリー走行的な要素が多くなって、
 殆ど『スピードレースかっ!』って感じだ。(爆)

 そして、中条工業団地のスピードパーク新潟の多目的広場での走行会が続いた・・・

 9月20日、カワサキのインストラクターさん主催の胎内練習会に参加。
 スピードパーク新潟の多目的広場にパイロンを並べてジムカーナ風?のコースを作り、とにかく自由に走る!・・・という企画。(^○^;)
 めちゃくちゃ暑い中、スポーツドリンクをガブ飲みしながら1日走りとおしましたよ。(笑)

 翌日の21日には、同じくスピードパーク新潟の多目的広場でのジムカーナ大会に参加。
 ジムカーナ大会と言っても正式の大会?ではなくて、三条セーフティライディングクラブさん率いる三条チームと、元交通機動隊白バイ特練隊員さん率いる村上チームの対抗戦。
 パイロンで作ったコースに、光電管でタイムを計測するという本格的な?イベント。
 そして、私は何故か三条チームとなった。(^_^;)
 結果は・・・私が足を引っ張ったにも関わらず(爆)、三条チームの勝ちぃ〜!o(^o^)o

 しかし・・・本戦では練習の時の様な走りが全くできず、他のメンバーと比較して思ったよりタイムが出ずに、かなり凹みました・・・

 で、このイベントは午前中で終わり、
 午後からは、交通機動隊で二輪車安全運転大会の全国大会に向けて練習しているゼファー250さんの応援に行くつもりだった・・・
 ま、応援と言っても、一緒に走ったりして、自分も遊ぶのが目的なんだけどぉ〜(爆)

 取り敢えず、スピードパークから交通機動隊への道の途中でもあるので、栄輪堂へ寄って昼食を食べてから・・・と思って、栄輪堂へ。
 ・・・これが、強制執行への道に続いていたとは、この時点では誰も知らない事であった。(笑)

 栄輪堂に着くと、05モデルホーネット600(中古)が置いてあった。
 実は、ホーネット600は、R1000を手放した後に、乗りこなせるバイクという事で、次に何を買おうかと考えていた有力候補だった。



 そして、ホーネット600はジムカーナ用としても人気が高い。
 本気でジムカーナを目指すなら、さんの様にCBR600RRを改造するのが最強かも知れない。

 ↓さんのCBR600RR改


 しかし、カウル付きのSSから、わざわざカウルを外し、アップハンドルに改造して、
 エンジンガード類をワンオフでオーダーメイド(または自作)したり、ヘッドライトステー周りを流用・自作したりするのは、敷居が高い。(^○^;)

 その点、ホーネット600なら、ネイキッドだから元々アップハンドルだしカウルも無いので、
 市販のエンジンガードを付けるだけで、取り敢えずはジムカーナに使用できる。(^_^;)

 で、早速試乗とあいなった。(笑)

 走り始めてすぐに、ブレーキの効きの強力さに驚いた!(@_@;)
 05モデルは、フロントのサスも倒立だし、ブレーキもSS並の効きを見せた。

 低回転域でも思ったよりパワー感がある!
 以前、CBR6000RRを試乗した時には、低回転でトルクが細くて、かなり回さないとパワー感が無く、
 峠とかでは高回転キープをしなければならないので、ちょっと怖い(乗りづらそうな)印象があった。

 しかし、このホーネット600は低速でのトルク不足を感じること無く、スムーズに元気よく吹け上がる!o(^o^)o
 私の600ccに対するイメージが一新したほどである。

 実際、CBR600RR(逆輸入車)のエンジンパワーは、現行車で119ps/13500rpm6.7kgf-m/11250rpm、で乾燥重量が155kg
 対して、ホーネット600(逆輸入車)は96PS/12000rpm6.4kgf-m/9500rpm、乾燥重量176kg

 重量が20kgほど重いが、スチールフレームでこの重量は頑張っている方だと思う。
 一方、エンジンパワーは馬力で23PS低いが、1500rpm低い回転数でピークパワーを発生する。
 トルクは、0.3kgf-m低いが、こちらは1750rpm低い回転数でピークトルクを発生する。
 つまり、より低回転に特性を振っている。

 更に、05モデルではコンピュータの燃調マッピングも改良されており、実際、前のモデルに乗った事がある友人が、このホーネットに乗って、
 『パワー感が前のモデルと全然違う!断然良くなっている』と言っていた。

 と、コーナーの多いコースを気持ち良く走行して、国道に出て、後はまっすぐ栄輪堂へ帰るだけぇ〜・・・

 国道には両側ともクルマが全く見えなかったので、国道へ出て、気持ち良く走り始めた・・・

 1速 フィ〜ンンン!!
 ガチャ
 2速 ギュィ〜ンンン!!!
 ガチャ
 で、アクセルを戻して3速に入れた瞬間・・・

 ガガガガッ!と、ハンドルが振られて、
 んがぁ!? チャタリング〜?!(@_@;)

 と、同時に、車体が蛇行して・・・こ、こりゃもう抑えられないぃ〜っ!

 なんなんだぁ〜!(@_@;)

 とっさにバイクを捨てて頭から前転で路上を転げましたぁ〜!

 転がりながら…倒れて横になったホーネットが私の横を追い越して行くのが見えた・・・(爆)

 ゴロン・ゴロン・ゴロン・ごろん・・・こてん

 やがて、やっと転がるのが止まったので起き上がると、
 ホーネットは20mほど先に横たわっていた。

 対向車線には、先頭にトラックが止まり、その後ろにクルマが何台か続いて止まっていた。
 振り向くと、後続車も何台か止まって、遠巻きにこちらを眺めている・・・様に見えた。(笑)

 あわててホーネットに駆け寄ると、
 まるで飛び降り死体の様に・・・
 横たわった車体の下に、何やら黒っぽい液体がじわぁ〜と広がった。

 「オイルか?クランクケースが逝ったのか?
 後で分かった事だが、この液体は冷却水だった。
 ホーネット600の特徴である、エンジンヘッド右側のラジエターホースが破れ、サーモスタットが壊れて、そこから漏れていたのだった。

 トラックの運ちゃんが、運転席の窓から顔を出して「大丈夫かい?」と声をかけてくれた。
 『大丈夫です〜!』と答える。(笑)

 で、ホーネットを起こそうとしたのだが・・・
 軽いはずのホーネットが起こせない!

 あ、あれぇ〜?変だなぁ〜・・・

 すると、トラックの運ちゃんが降りてきて、ホーネットを起こしてくれた。
 ありがとうございましたぁ〜m(_"_)m

 で、ホーネットを道の脇に寄せると、
 後続のクルマがやってきて、窓を開けて・・・
 (助手席に子供を乗せたお母さんだったのだが)
 「大丈夫ですかぁ〜」と震える声で言った。(^○^;)
 『はい、大丈夫ですぅ〜』と答えたのだが・・・

 はたから見れば、とても大丈夫そうには見えなかったのだろう・・・

 だって、バイクで転倒して、ゴロゴロと転がって・・・
 自分では見えなかった(気付かなかった)のだが、
 ヘルメットはこんな具合↓

 フルフェイスで良かったなぁ〜(^○^;)
 ジェットタイプなら、顎が無くなっていたかも!(爆)


 ウェアはこんな状態↓

 パッドは摩擦熱で溶けて、一部は皮膚に焼き付いていたし…
 背中のパッドは、無くなっていた・・・(^○^;)
 ウェストバッグもボロボロに破れて、一部は摩擦熱で溶けてドロドロになっていた。(爆)


 で、ヘルメットを脱いで、栄輪堂に電話した。
 (私)「もしもし親方?事故っちゃった!」
 (親方)「え!?ウソ!」
 (私)「マジ・・・自分でコケたんだけど、バイクは自走不能なんで、回収に来て!」

 で、待っている間に、事故現場?を見てみようと、てくてく歩いて戻ってみた。

 ハンドルが振れたあたりは、かなりわだちが深くえぐられていて、更に、橋のつなぎ目が金属なので、そこは凹んでいない。
 なので、わだちの凹みに対して、盛り上がった状態になっている。
 そんな路面状態が継ぎ目ごとに繰り返されている・・・

 で、2つ目の次の先から、タイヤの跡が(センターラインの様に直線が途切れながら)まっすぐ歩道の方へ向かって黒々と残っていた。
 そして、歩道の直前でタイヤの跡は消え・・・

 もしも、このまま歩道に乗り上げていたら・・・
 縁石で跳ねて、橋の欄干に激突していたかも知れない。(@_@;)
 そうなれば・・・
 ゾ、ゾォ〜!(@_@;)

 で、ここでホーネットを倒して、私は転がった訳で、
 そこから、ホーネットが倒れて、車体が路面を削った跡が、ややセンターラインに近づく方向でまっすぐに道路を進み・・・

 歩数を数えながら歩いて行くと・・・少なくとも私は50m以上は転がり(爆)

 ホーネットは、その先20mほどの所まで滑って行き・・・最終的にはセンターラインを越える直前で止まったのだった。(^○^;)

 ま、兎に角、私自身は出血も骨折も無さそうだし、
 ホーネットのダメージも、車体右側面が削れただけで、
 状況的には最も被害が少ない結果となったのではないかと思われた。

【続く】