2001/07/15
北海道

1ヶ月ほど前になるが、出張で室蘭に行った。
私は北海道で生まれ、小学6年に新潟(新発田)に引っ越してくるまで生まれ故郷で育った
それ以来、北海道には20年ほど前に家族で1回来たきりであった。

[南千歳駅]
私が乗った旅客機が新千歳空港に近づき地上の景色が見えてくると、何となく北海道らしいなぁと懐かしく感じた。
空港の地下から快速エアポートに乗り、室蘭への特急乗り換えの為に南千歳駅で降りる。
ホームには待合室があるだけで、思わず無人駅かと焦ってしまった。
というのも、乗り換えに40分も時間があったからだ。

ホームのはずれに階段があり、そこを上ると改札があった。
改札のこっち側(ホーム側)にはトイレすらない。
改札の向こうに駅員が一人いたので声をかけると「どうぞ、どうぞ」という感じで改札を通してくれた。
改札の外(駅舎)には、トイレ以外にも売店や休憩コーナー、喫煙コーナーがあり、乗り換え客は自由に改札を通って良い様だ。

南千歳駅は航空自衛隊千歳基地に隣接しており、それこそパイロットの顔が見えるほど目の前を自衛隊の戦闘機が頻繁に離陸していく
先日、自衛隊機の誤射事件があったが、地元住民の恐怖感を間近に感じるような気がした。

特急に乗ると、しばらくは車窓に原生林(雑木林)が続き、北海道らしい景色に感動した。
これほど見事な森は本州ではなかなか見られないのではないかと思う。
やがて、牧場(まきば)に馬の親子などが放牧されているのが見えてきた。

[翌日の計画]
スケジュールの都合で急遽、翌日の朝から午後3時まで仕事がオフになった。
宿に入ってから、空いた時間をどうしようかと悩んだ。
やはり最初に考えたのは、生まれ故郷に行って来れるか?という事だ。
早速、持参したノートパソコンの電子地図駅すぱあとで調べる。

私が生まれたのは道央の炭鉱町で山の中である。
炭鉱が閉山となって鉄道も廃線となっており、故郷を訪れる為にはレンタカーを借りるしかなかろう。
室蘭からだと往復で350Kmもあり、途中の高速道路料金だけでも往復で¥8,100かかる。
そこに、レンタカー代と燃料代を入れれば2万円以上にはなるだろう。
しかも、往復で4時間以上の運転になるであろうし、翌朝レンタカー会社を探してからの出発では故郷にいられる時間はかなり限られてしまう
…という事で、諦める事にした。

次に考えたのは、札幌の同窓生に逢えるか?
北海道で育った小学校時代の同窓生で、現在も年賀状のやりとりがあるのは5名である。
その内4名が女性。(笑)
元々は(当然?)男友達の方が多かったのだが、高校、大学と進むにつれて連絡が取れなくなっていった。
唯一の男1名は、女性4名のうちの一人と結婚しているので、実際どちらとやりとりしているのかは・・・微妙だ。

さて、室蘭から札幌だと、鉄道で片道1時間40〜50分で行ける。
時刻表を調べると、札幌に2時間ちょっといられる。
しかし、電話連絡するにはすでに遅い時刻になっており、翌日は平日でもある事から諦めた。

仕方がないので、室蘭の近くで温泉でも入ろうかと考えた。
洞爺湖温泉に行って有珠山を見たいと思ったのだが、あいにく室蘭からの連絡が悪く時間的に間に合わない。
結局は、バスで登別温泉へ行くことにした。

[登別温泉]
登別温泉に着き、まずはバス待合所の地図を見た。
ロープウェイで上った所に熊牧場があり、展望台があるので、そこへ行ってみる事にした。
ロープウェイ駅に行く途中で温泉銭湯を発見したので、帰りに入る事にした。
熊牧場はロープウェイの往復料金とセットで入場券となっていた。
ロープウェイからの眺めは最高、野鳥のさえずりも爽やかだった。

ロープウェイを降りた正面の建物で熊の芸をやっていた。
一番驚いたのはバスケットボールである。
飼育員が投げるボールを、後足で立って前足でキャッチする。
そして、ボールの感触を確かめるようにクルクルと手(前足)の中で回した後に、片手で手首のスナップを効かせてシュートするのである。
その仕草はまさに人間と同じで、中に人間が入っているのではないかと疑いたくなる程であった。

熊牧場の一角に、アイヌ コタン(アイヌの村)があり、アイヌ民族の資料展示とみやげ物の販売をしていた。
その内の一軒に、いかにも”アイヌの親父”といった風貌の人がいた。
彫りの深い顔立ちに、太い眉、張り出した頬、どっしりとした鼻、毛深い髭…
一見怖そうに見えるが、笑顔がとても優しげな感じがした。
そう言えば、私が北海道に住んでいた頃、近所の白神というお兄さんがアイヌの彫刻をしていた。
”白神”という苗字からも、アイヌ民族に関係深いのではないかと思う。
我が家が新潟に引っ越す時には、その人から多くの彫刻を頂いた。

そんな事を思い出しながら、彫刻をする姿をしばらく眺めていたら話し掛けられた。
自分が北海道の生まれである事などを話しているうちに、北海道に住んでいる私の叔母と、彼の従兄弟が同じ町のすぐ近所に住んでいる事がわかった。
世の中、まったく狭いものである。

20年ぶり2回目の北海道が、たった独りで限られた時間での観光?になってしまった。<仕事だろ!(爆)
いつか近いうちに、家族で北海道旅行をしたいと思う。
しかし、なにしろ私が訪れたいのは閉山した炭鉱町である。
20年前も家内にブゥブゥ言われた・・・
2001/07/05
眼鏡

 私は小学校3年から眼鏡をかけている。
 高校時代からレンズの度は進んでいないが、それでも右が6度で左が7度とかなり強い。
 レンズが大きめな眼鏡が視界が広くて好きなのだが、度が強いのでレンズが厚くなり重くなる。
 そこで、ずっと超薄型のプラスチックレンズを使用してきた。
 しかし、プラスチックレンズはどうしても傷が付き易い
 今まで使っていた眼鏡も、一度レンズだけを交換したのだが、またレンズの傷が気になって来た。
 そこで、今度はガラスのレンズにしてみようと思った。
 ガラスだとプラスチックよりは薄くなるのだが重いので、レンズが小さ目のフレームにする事にした。
 以前は、超薄型のプラスチックレンズはガラスよりも高価だったのだが、昨今はプラスチックレンズが主流なので、セール期間中に買いに行っても、半額セールなどをやっているのはプラスチックレンズだ。
 マルチコートの2倍の強度があるというハードコートで非球面レンズを使用したプラスチック製が、中クラスのガラスレンズと同じくらいの価格である。
 ハードコートが従来のマルチコートよりどれほど強度がアップしたのか確かめたくて、サンプルで実験させて貰った。
 スチール・ウォールの様なものが用意してあって、ゴシゴシと擦ってみたのだが・・・結局、どちらも傷が付かなかった。(^○^;
 店員も「おかしいですねぇ…」と首をひねっていた。(笑)
 ま、コーティングが多少強くても、ガラスの方が傷には強いと言う事で、結局はガラスのレンズにした。

右側が今まで使っていた眼鏡で、左が今回購入した眼鏡。
 ガラスレンズにしたのと、レンズがかなり小さくなったので、厚みがかなり薄くなって縁無しの様に見えるが、普通のメタルフレーム(材質はチタン)である。
 なお、どちらもバネ兆番である。
バネ兆番は、かけ外しが楽で、フレームも変形しにくいので良い。