1998/05/19
我が家の写真館」[第2回]は、父の若い頃の写真です。
父は大正7年生まれで、今年で80歳になりました。
父の趣味はバイクで、去年ホンダのMagna(50cc)の新車を買いました。(笑)

最初の写真は昭和10年頃、父が東京電気専門学校(当時)の学生だった時の写真です。
右下に「N.N」とアルファベットでイニシャルを書いてあるあたり、当時としてはハイカラ?な学生だったのではないかな…と。(笑)
卒業後、専修課で機械の勉強をしていたそうです。
2番目の写真は昭和15年、中国のウーハン(武漢)の辺りで撮った写真だそうです。
右側で立っている方が父で、当時は上等兵だったそうですが、人材不足で小隊長をしていたそうです。(^_^;)
3番目の写真は昭和16年、「二郎廟」という所に橋を架けたときの写真です。
父は電気と機械の勉強をしていたので工兵隊に配属されて橋を架けたり爆破作業を行ったりしていたそうです。
…まあ、直接戦闘に関わりづらい部隊だったのが幸いだったのかも。(^_^;)
この当時の階級は伍長だったそうです。

4番目の写真は昭和18年頃、南京城から揚子江をバックに撮ったものだそうです。
(揚子江の対岸がかすかに見えると思います)
しかし、ポーズがなんとも…(^o^;
この当時の階級は軍曹で、本部付きのため拳銃(南部14年式)と軍刀を携帯していたそうです。
父曰く、「拳銃はともかく軍刀は上官から譲り受けた立派な刀だった、できれば持って帰りたかった」とのこと。(^_^;)
この後、日本軍は劣勢となり父の部隊も全滅して、父も砲弾の破片が首から背中に貫通して生死の境をさまよったそうです。
結果的には父は無事日本へ帰還できた訳ですが、戦争で受けた心の傷は深かった様です。

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