第33回:移動する光源からの光【2次元編】
前回書いた「思考実験」には大きな問題があります。
それは、剛体の棒が原点・・・即ち観測者のいる場所を直線で通過するという事です。
この場合、近づいてくる剛体の棒を真正面から見て、
通過後には真後ろから眺める事になります。
つまり、観測者から見ると「棒」ではなく、
棒の先端を観測している事になります。(^○^;)
ですから、剛体のAからBへ向かう光も、
棒の反対側からの光もK系の観測者からは見えません。(^○^;)
という事で、『移動する光源からの光』を考える際に、
空間や時間を考えるのであれば、
少なくも、2次元で考察する必要があると思います。
でぇ〜、移動する光源からの光の伝わり方を、
『光速度相対』で2次元の図にすると、
こんな具合です。↓
(灰色の〇が開始位置です)
【v=0.5c】
広がっていく波の軌跡を表示すると↓
光源から広がる光の、各方向の速度は、こうなります↓
青矢印:光源から見た光の進行方向
赤矢印:光源の速度による合成分
緑矢印:光源の速度が合成された光の速度
前方:c+v
後方:c−v
真横:√(c2 + v2)
その他の方向の一般解も方程式になりそうですが・・・
数学に弱いのでご勘弁を。m(_”_)m
で、
光源からの光が連続して放射される場合に、
次々に放射される光の伝わり方がこちら↓
で、この光の伝わり方、
広がる光の中で、観測者が目にする光は・・・
【続く】