番外編:科学と超能力
【ちょっと寄り道 緊急番外編】(笑)
大晦日に、科学者と超能力研究家?が同じスタジオで合間見える番組があった。
エンディングをちらっと見ただけだが、この企画は以前から何度か放送されている。
この番組を見るたびに「科学を冒涜して欲しくないなぁ…」と感じる。
超能力でも超常現象でも心霊現象でも、単に好奇心対象の番組を放送するのは構わないし、信じる信じないは視聴者の自由だからそれもかまわない。
しかし、科学と超能力を同じ土俵に上げたり、超能力を科学的に検証する(←実際には全く検証できていない)…だのいう番組は許せない。(−_−;)
科学というのは、客観的に物事を研究し、技術がそれを具体的な成果とし、人類に貢献している。
昔なら魔法としか思えないようなモノが、今では多くの人に供給されて役に立っている。
例えば、一目見ただけで病気や怪我の状態を透視する少女。
彼女の能力は、それが人のためになっていれば素晴らしい事である。
だから、彼女を否定するつもりはない。
しかし、科学と比較するのは全く無意味である。
人の体を透視して、病気や怪我の診断をするのであれば、レントゲンやエコーやCTやMRIが日本中の病院に設置され診療に貢献している。
これらの機械(科学技術)は、どこの病院へ行こうと、ダレが操作しても、何万回診断しても、所定の機能を満足するのである。
これらの機械は、何千年と続いている人類の知恵(科学技術)の積み重ねの上で、理論が研究され、技術が確立され、製品となって社会に貢献しているのである。
一方、超能力や超常現象や心霊現象は、それが科学的に説明されないモノであれば、あくまでも「主観的」なものである。
トリックやマジックで再現可能な能力は、たとえ真に特殊な能力で行われたとしても、客観的には何の価値も無い。
何故なら、両者の違いは本人が「トリックではない」と言い張っているだけの違いでしか無いのだから。
逆に言えば、トリックやマジックでは絶対に再現不可能な能力であれば、それは客観的な価値が認められる。
例えば、「観客の目前で水を空中に浮かべる」とか、「生放送の競馬中継でゴールする前に結果を公開する」とかを100%成功させる事ができれば、それは相当に価値がある能力だと思う。
また、何かを透視したり、予言したり、診断したり、断言したりするのであれば、客観的に真実と証明されなかった場合は責任を取るべきであろう。
それが全くのデタラメであっても、何の責任も負わなくて良い・・・というのは私には理解できない。
自分の「意見」なら何を言おうが自由だろうが、「事実」であるかのように発言した場合は責任を負わなければならないだろう。
人間として、自分が言った言葉には責任を持つのが当然ではないのか?
しかも、それを(間接的でも)商売にしているとか収入を得ているなら、尚更のこと責任がある筈である。
始めに書いた様に、単に好奇心対象の番組なら別に構わないんですよ。(^○^;)