- 2005/03/20
- 今年の初乗り!「XR650R モタード仕様&CB1300 スーパーボルドール」
時折小雪が舞い散りながらも、青空が広がって陽が射してくるという忙しい天気の中…
今年の初乗りは、XR650R モタード仕様とCB1300 スーパーボルドールの試乗ぉ〜!\(^○^)/
【XR650R モタード仕様】
XR650Rモタード仕様の画像は前回の第11回をご覧頂くとして、今回は幸運にもノーマルのXR650Rとの乗り比べができた。
先ずは、Nくんによる、XR650Rのエンジンのかけかたのレクチャーから始まった。(^○^;)
そう、このバイクには当然?ながらセルスタータなど付いていない。
650cc単気筒の4サイクルエンジンを、キックで始動しなければならないのだ。
Nくんに「エンジンかけてくれるだけでいいよ」と言ったら、「途中でエンストしたら自分でかけなければならないっすよぉ〜」
・・・・・・・・・・・(@_@;)
た、たしかに…
基本的にはケッチンが来ない構造のキックアームに、デコンプも付いているので、大昔のビックシングルに比べれば遥かにかけやすくなってはいるのだろうが…
そもそも、オフ車というのはシート高がやたら高い!
身長180cmの私でも両足のつま先がやっと届く程度である。
私の足が短いという話もあるが…(爆)
しかも、サイドスタンドを立てた状態で、マシンはかなり直立した状態になる。
この状態でステップの上に立ち、車体右側のキックアームに右足を乗せて体重をかけて踏み降ろすのである。
キックに勢い良く体重をかけると、サスは沈み、更に車体は右側に傾こうとする。
右足に全体重をかけて、そのまま車体が右側に倒れたら・・・・想像したくない光景が頭をよぎる!(爆)
Nくんが事前に暖機しておいてくれたおかげで始動は楽にできた。
「バロロン!バロロォ〜!」という、単気筒特有の振動を伴なうエンジン音とかなり大き目の排気音で、まさに荒々しい感じだ。
早速、いつもの試乗コースに出る。
このバイクにはタコメータもニュートラル・ランプも付いて無い。(^○^;)
単気筒など殆ど乗った事が無い私には、このエンジンがとれ位の回転数で回っているのか全く想像が付かない!(爆)
とにかく、アクセルを開けた時に「ドン!」とくるショックは、流石に650ccシングルといった感じだが、その後どこまで回るのかが良く判らない。
クルマで言うと、丁度ディーゼルエンジンみたいに、どこがトルクピークなのか?どこがレブリミットなのか?が回転の上昇レスポンスからは全く判断がつかない…といった感触だ。(^_^;)
シフトアップの度に、フロントの接地感が抜けてハンドルが遊ぶことで浮いているのが判るが、体を前傾させてフロントに荷重していれば不用意にウィリーするという事は無い。
(勿論、不用意にアクセルを開ければ容易にフロントを持ち上げてしまいますけどぉ〜!)
それでも、「ドンッ!…ドンッ!…ドンッ!」って感じでシフトアップして行って(笑)、小さなスピードメータを見るとあっという間にかなりの速度まで到達している。
更に、モタード仕様のこのXR650Rは、舗装路のワインディングでもロード・バイクと同じ様な感じで安心して倒して行ける。
但し、バンク中に不用意にアクセルを開けるとリヤタイヤは容易にブレイクするので要注意!
※.道産子さんが試乗でいきなりリヤタイヤを流して、タイヤの右半分、耳まで真っ黒にしてしまいましたからぁ〜!(爆)
「いやぁ〜、マジ転倒すると思った!」(本人談)
いかにも「1回だけ擦りました」って跡が…(爆)
今回は、いつものコースの途中からちょっと横道に入って、海岸沿いの未舗装路を走ってみた。
ロード用なら、到底走りたくない道路だが(笑)、モタードならこういう路面も走ってみたくなる。
時折通り雨が降ったりしていた天候だったので、あちこちに水溜りが集団で待ち構えており、ローギヤで走らなければならない場所も何箇所かあった。
エンストしたらどうしよう…(@_@;)
「このバイク、結構簡単にエンストしますよ」というNくんの言葉が頭をよぎる…(爆)
しかし、幸いながらエンストする事は無かった。
むしろ、気持ち良く未舗装路を加速して行った途端に、急に砂が深くなっている場所に突っ込んだ時は目玉が飛び出した!(@_@;)
フロントタイヤが砂に沈み込みハンドルが取られ、ロード用なら転倒していたに違いない。(T_T)
リヤを左右に振られながらも、地面をキックしながら、何とかやり過ごせた。(笑)
650ccでありながら車重が122Kgしかないという事に助けられたのか?(^_^;)
それにしても、あぶないあぶない…もう少しでモタードのオーナーになってしまう所だった!(爆)
※.このモタード仕様の店頭価格は¥997,500ですからぁ〜!
【XR650R ノーマル】
NくんのXR650Rノーマル車。
ブレーキホースを強化タイプに交換しに来ていたのだが、交換直後のマシンを快く試乗させて頂き、ありがとうございました。
ノーマル車はモタード仕様と比べ、タイヤが大きい分、更に車高(シート高)が高くなる。(^_^;)
しかも、タイヤのパターンがブロックなので舗装路のコーナリングは更に要注意だ。
走り始めると・・・各ギヤでの頭打ちが早い?
そうそう、モタード仕様はリヤ・スプロケットのギヤ数も換えてあるので伸びが良かったのである。
しかし、エンジン自体の調子は、こちらのノーマルの方が滑らかというか、落ち着いている感じを受けた。
そうは言っても、650cc単気筒のエンジンパワーは強力で、ギヤ比の違いから、こちらはいとも簡単にフロントを持ち上げてしまう!(^○^;)
そのウィリーの仕方も、ロードタイプのバイクとは全く違う感覚だ。
ロードタイプはエンジン回転の上の方のパワーでフロントを持ち上げて行くのだが、このバイクの場合はアクセルを開けた途端に誰かがエアジャッキでフロント持ち上げている(爆)というか…
アクセルでジャッキのスイッチが入るみたいな感じでフワッと持ち上がるのだ。
流石に舗装路のコーナーではモタードの様に倒しこんでいく気になれなかったが、未舗装路に入った途端にノーマルは本領を発揮した気がした。
モタードとは丁度逆に未舗装路では全く安心感が違うのだ。
アクセルをガバっと開けると土を後ろに蹴飛ばしながら猛然と加速するのだが、フロントの接地感がちゃんとあって安心感がまるで違う。
水溜りを避け回る時もフロントが逃げそうになる感じは無い。
という事で、やはりモタード仕様とノーマルは全く別物と言って良いほど性格が変わってしまうところが面白い試乗だった。
ちなみに、Nくんは、このモタードの試乗で非常に気に入った様子で、自分のXR650Rもモタード仕様にする事にしたようだ。
更に、フロントフォークは倒立サスに交換するそうなので、出来上がった時の試乗が楽しみである。o(^o^)o
【CB1300 スーパーボルドール】
さて、今度はXR650Rの650ccから排気量で2倍、シリンダ数で4倍(爆)、重量は2倍近い、110Kgも重いバイクに乗り換え。(笑)
2月28日に販売が開始されたばかりのCB1300 スーパーボルドールに続けて試乗した。
ボルドールというネーミングやハーフカウルは、80年代を思い起こさせ懐かしい香りがする。(笑)
※.以下の画像は納車直後、まだナンバーが付いていない時に撮影したもの。
既に、エキパイとマフラーは交換済みだが…(笑)
現行車(今回のマイナーチェンジ前)の03モデルから、冷却フィンが無いシリンダー剥き出しといったデザインになったエンジンだが、私はこちらの方が迫力を感じて好きだ。
この角度からのマフラーとテールカウルのラインがいいなぁ〜
撮影したこの日、にわか雪?(笑)が降って、後ろに見える白い固まりは雪ですわ。(爆)
大柄なバイクであるが、マイナーチェンジで左右20mmずつサイドカバーがスリムになり、足付き性は更に良くなった。
ステップに足を乗せた時も、太ももとふくらはぎがサイドカバーにピタっと収まる感じで非常に具合が良い。
XR650Rから乗り換えても、ハンドル位置がネイキッドの配置なので無理の無い姿勢なのがありがたい。(笑)
むしろ、あまりに違和感が無いので、同じ気分で走り出したら、「あれ?ステップが無い!」と焦ってしまった。(爆)
ネイキッドとはいえ、旧車に比べればステップははるかに後ろに位置していますからぁ〜!(^○^;)
650cc単気筒に乗った後なので特に強く感じたのかも知れないが、走り出してすぐに思ったのは「HONDAのCBだなぁ〜!」という感想。(笑)
まるで、乗用車にでも乗っているかのような安心感の固まりみたいなバイクだ!(爆)
エンジンは「ビィイィ〜〜ン!」と、まるで1300ccとは思えない軽やかなフィールで回わる。
XJR1300に乗った時の記憶と比べても、遥かに静かで軽やかで、モーターの様に無振動と言いたくなるエンジンである。
100PS/7000rpmという性格のエンジンなので、CBR1000RRなどとも全く違うフィールなんだろうけど…
CBRなどの高回転型のエンジンは「ギュィーン!」と回転が上がるほど急激に吹き上がって行くので回転を上げるのが怖い感じがするのだが、CB1300はあまりに軽やかに回るのでタコメータでちゃんと回転数を確認していないと安心してつい回し過ぎてしまいそうな…そんな感じだ。(笑)
洗車直後に撮影したため水に濡れている。(^_^;)
決して、雨の中で撮影した訳では無い。(笑)
レッドゾーンは8500rpmから
軽いフィールはエンジンだけでなく、走行感も同じだ。
乾燥で232Kgという車重はブラックバードより5Kg重いのだが、そんな重量は全く感じさせない。
軽くスラロームさせてみてもマスが残るような気配は全く無く実に軽やかに素直に姿勢を変えてくれる。
コーナリングでも全く重さを感じさせず、しっとりと安定している上に実に軽快な感触だ。
ツーリングするなら…最高に楽ちんで快適なバイクの1台なんだろうなぁ〜と思う。