- 2006/07/30
- 「YZF-R6 06 50周年アニバーサリーモデル」試乗!
前回掲載した、ヤマハ創立50周年記念カラー、イエローモデルのR6版である。
カラーリングが同じなので、一見R1と似た雰囲気であるが、良く見ると結構異なっている。
カウルの形状も、黄色と白の部分と黒の部分の境界が直線的で鋭角的なイメージだ。
このモデルは「二人乗り仕様」で、タンデムステップが無い「一人乗り仕様」もあるらしい。
さて、初期の慣らしが終わって最初のオイル交換が済んだばかりの、このバイクに試乗させて頂いた。
エンジン回転のリミットは「レッドに入れなければOK」という許可を頂いて!(^○^;)
またがると、シート高がかなり高め!
身長180cm(足短め)(笑)の私で、両足を着けると爪先立ちである。(^_^;)
超高回転型のエンジンなので低速トルクを心配しながら発進したのだが…意外と粘りがあってギクシャクする事は無かった。
ポジションでは、ニーグリップする部分のタンク幅が非常に狭く、4気筒とは思えないコンパクトさである。
静かに加速しながらシフトアップしていくと、リッタークラスに比べると明らかに『小排気量マルチ』といった、モーターの様な軽い音で加速して行く。
信号が多い道路を車の後ろに着いて走るといったシチュエーションでは、回転数は4千回転あたり。
この辺りのフィーリングは、リッタークラスなら2千回転程度で走っている時と同じような感じ。
逆に、ここからのアクセルオン/オフでは、音が変わるだけで急激なトルク変化が無いのでアクセルワークに神経質になる必要は無い。
なので、街中ではむしろ気楽に乗りやすいかも知れない。
コーナーでは、非常に落ち着いた感じのハンドリングで、キョロキョロした所が無い。
悪く言えば、意外と軽快さが無い様に感じたのだが…それほど攻めて走った訳ではないので、峠でどうかは分からない。
フルスロットルでの加速は・・・
ローギヤでもセカンドギヤでも、1万回転までは辛抱が必要だ。(^○^;)
まぁ、これが超高回転型の600ccだという事を考えれば、1万回転以下に強力なトルクを期待する方がおかしいのだろうと思う。
1万を超えると振動も音も様変わりして元気良くなるが、一気に跳ね上がるという訳ではないので、回転数のリミットキープは難しくない。
一応、ローとセカンドで自主リミット?(笑)の1万6千まで回してみたが、意外とマイルドで恐怖感は全く無い。
以前、CBR600RRを試乗した時は、1万以上での回転数の跳ね上がり方に驚いたのだが、それに比べると随分マイルドな印象を受けた。
もっとも、私がR1000の加速力にだいぶ慣れた事で以前の印象とレベルが違うという事もあるかも知れないし、このバイクがまだファーストの慣らしが終わったばかりという事もあるかも知れない。
最後に、エンジンの排熱で足が非常に暑かった!(^○^;)
それだけ、カウルからの放熱が良いという事なのだろうけど…
この後に、自分のR1000に乗ったら天国だった!(笑)
R1の様なセンターアップマフラーではないので、リヤカウル周りは細身ですっきりしている。
スイングアームも、R1は下にステーが回りこんだ逆三角形形状だが、こちらは上方向に広がっているタイプ。
R1と同様にフロントカウル右側が白い部分があり、そこに”50th ANNIVERSARY”の文字。
中央のラムエアーインテークの上に、ヤマハの音叉マークが付いたポジションランプ?
レッドゾーンは何と!17,500rpm!(^○^;)
とんでもない高回転型だが…実際にはレッドゾーンまで回らないという事でアメリカでは問題になっているのだとか…(^_^;)
いかにも「外して下さい」と物語っているリヤの保安器を吊り下げたステー。(笑)
600ccクラスのトレンドか?極端なショートマフラー。
実際のサイレンサー(消音器)はリヤタイヤ前方の下部に収まっている。
見慣れない調整ノブは、2WAY圧側減衰調整用で高速側と低速側を独立して調整できる。
リヤも2WAY圧側減衰調整機能付きで高速側と低速側のノブが二つ並んでいる。
R1と異なり、フレームを貫通せずに、シーソー式のリンクを介したシフトペダル。