ゼファーのその後
2004年6月30日
購入当初からちょっと不満だったのは、集合管の音がうるさいというのと、アイドリング付近のトルクが細いというかアクセルを開けたときのタイムラグ。
ま、それ以上に車体の扱いやすさで練習が楽しかったので良かったのだが、大会が終わるとやはり気になりだす。(^_^;)
マフラーは当初からノーマルを探していたのだが、安くて程度が良い中古がなかなか見つからなかった。
そこで、ダメ元でバッフルを自作してみた。
自作とは言っても、実際は勤務先のHくんに造って貰ったのだが…(^○^;)
←これが出来上がりの最終型。
←最初に青枠の部分をアルミ材を加工して造った。
内径30mmで排気口部分の長さが80mm程度になった。
これだけでも音量はかなり低くなったのだが、アイドリング時の「バリバリ音」が多少残った。
そこで、赤枠の部分にステンレスのパイプを挿入した。
これで、内径が20mm、長さが120mm程になった。
このステンレスパイプの効果は絶大で、バリバリ音が消えただけでなく、高回転時も静かになって振動すら抑えられた様な感じになった。\(^○^)/
←こちら側がマフラー内部となる。
ステンレスパイプの厚みが5mmほどあるので、両端の開口部の内側(○内の部分)にR(テーパー?)を付けた。
これも多少は、排気効率とバリバリ音の解消に一役買っていると思われる。
←こっちがマフラーの外(後ろ)側。
○内の部分がステンレスパイプの開口部で内面にR(テーパー?)を付けてある。
これで、近所に気兼ねしなくて済む程度には静音化されたのだが、安くて程度の良いノーマルマフラーが入手できた。
そこで、更にノーマルマフラーに変更してみた・・・のだが・・・
確かに、ノーマルマフラー(両側2本出し)は静かだ。
というか…何だかエンジンが息苦しそうな音と言った方が良い様な…(^○^;)
試走してみてその感じははっきりと現れた。
アクセルワークにエンジンの回転がまるっきり付いてこない!(T_T)
アクセルをどんな風に開けても、決められたカーブに沿って回転が上がって行く・・・そんな感じだ!(−_−;)
社外マフラーの時の、アクセルを開けた瞬間にトルクを感じる様なレスポンスが全く無くなってしまった。
ノーマルマフラーと社外マフラーがこんなにも違うとは思わなかった。
で、もしかしたら、エンジンのチューニングが集合管に合わせてあるのか?そもそもエンジンの調子が悪いのか?
という事で、エンジンの圧縮を測ってみた。
1番 | 2番 | 3番 | 4番 | 平均 |
12.8 | 11.5 | 12.0 | 12.0 | 12.075 |
+0.725 | −0.575 | +0.075 | +0.075 | 平均との差 |
1番が高くて2番が低く、その差は1.3。
そこで、圧縮圧力回復剤(nutec InterCepterのComp Boost)を使った処理を栄輪堂で行った。
先ずは、左のキャブレター・クリーナーでキャブとエンジン内部のカーボンを除去する。
次に、プラグの穴からCompBoostを注入し、10分間のレーシング(3000回転以下)を行う。
1番 | 2番 | 3番 | 4番 | 平均 | |
測定値 | 13.6 | 13.0 | 13.2 | 13.2 | 13.25 |
圧縮の上昇 | +0.8 | +1.5 | +1.2 | +1.2 | +1.075 |
平均との差 | +0.35 | −0.25 | −0.05 | −0.05 | − |
結果は、まぁ見事というか、数値的には、はっきりと効果が現れた。
先ずは、平均で1Kg/uを少し超えるアップとなった。
しかも、元の圧縮が低い2番のアップが1.5と一番効果が高く、逆に元々高かった1番は0.8のアップに留まった。
結果、1番と2番の差が1.3から0.6へと半減した!
当然だが平均との差も、処理前と後では半減して、0.35以内に収まった。\(^○^)/
この処理を行った後は、走行距離で100Kmほど慣らし運転(回転数3000rpm以下)が必要になる。
なので、本格的な変化はまだ確認していないが、処理直後からアイドリングが安定してメカノイズが減少したのがはっきりと感じられた。
ちなみに、CompBoostはまだ半分ほど残っており、販社サイトの説明では5000キロ走行後に再処理する事で効果が上がり2万キロは持続するという謳い文句になっている。
この後、キャブの同調を取ってもらい、現在は慣らし運転中である。
ただ・・・マフラーをノーマルにして排気音が静かになり、CompBoostとキャブ同調でエンジンが静かに滑らかになって、まるでホンダのエンジンみたい?にモーターみたいな回り方の面白みが無いバイクになってしまった。(^○^;)
来年の大会の時には、またハッタリ爆音の為にマフラーを戻すかも…(爆)