2005/04/08
 「GSX-R1000 05モデルへの道」なんて大そうなタイトルを付けてしまって、もしかしたら世の中のGSX-RライダーやSSライダーの皆さんに大変失礼な事なのかも知れない。
 何せ、SSバイク(GSX-R1000)を選んだ最初の理由は「軽い」って事だけだったんだから。(^_^;)
 そして、実際に乗ったら扱いきれずに手離してしまうかも知れない…
 しかし、兎に角今は、GSX-R1000しか目に入らない!
 そして、GSX-R1000に至るには、人それぞれに色々な道があるに違いない。


05モデルは、1985年に登場したGSX-R750からGSX-Rシリーズ20周年を迎える記念すべきモデルだそうな。

 1970年代半ば、バイクメーカー各社は4サイクル化へと向かい始めた。
 それまで、ホンダは最初から4サイクル専門メーカだったが、ホンダ以外は2サイクルメーカーだった。
 カワサキがW1を販売していたが、これは合併したメグロから引き継いだ車種であるという意味からすれば、カワサキオリジナルの4サイクルはZ1(900スーパー4)の1972年から始まった。
 ヤマハは一足早く、650XS11970年に登場させている。
 トヨタ2000GT1967年)のエンジンがヤマハ製という事からもヤマハの4サイクル技術は定評がある所だった。

KAWASAKI W1YAMAHA XS1KAWASAKI Z1
(左:KAWASAKI W1、中:YAMAHA XS1、右:KAWASAKI Z1)

 一方、スズキが4サイクルエンジンのバイクを発売したのは最も遅く、1976年GS750からである。
 しかし、同じ1976年には400ccクラス初DOHCエンジンを積んだGS400を発売。

SUZUKI GS750SUZUKI GS400
(左:GS750、右:GS400)

1980年 他社に先駆けてDOHC4バルブを搭載したGSX750E/GSX400E/GSX250Eを発売し、一気に4サイクルエンジンの高性能メカ化を推し進めた
ちなみに、GSシリーズはDOHC2バルブGSXシリーズはDOHC4バルブを搭載する
1981年 今でも根強い人気を誇るGSX1100S 刃(カタナ)が登場
1982年 ヨシムラと共同開発した集合管を取り付けたGSX400FSインパルスを発売
1983年
250ccで45馬力というRG250ガンマが登場し、レーサーレプリカという言葉が生まれた
同時に250ccクラス世界初水冷DOHC4気筒を搭載したGS250FWも発売された
1984年 軽さが武器!といわんばかりの152Kgという車重のGSX−R(400cc)が登場
1985年 油冷エンジンを搭載したGSX−R750179Kg※という750ccとしては驚異的に軽い車重で登場し、ここからGSX-Rの系譜が始まる事になる。
※.当時、750ccで最も軽かったFZ750でさえ209Kgだった。


GSX-R1000 05モデル VS 03モデル】

・スペック

 01モデルと03モデルを比較すると、車重が2Kg減って、パワーが4PSアップ。
 それ程違わないがゆえに01モデルと03モデルの中古市場での価格差があまりない理由だろうか?

 そして、03モデルと05モデルでは、車重はやはり2Kgの違いだが、パワーは一気に14PSアップ
 車重は03モデルでも最軽量なのだから、そこからの2Kg削減は数値以上の苦労があったに違いない。
 一方、馬力にしても、ライバル3車が03から04のモデルチェンジで20〜30PSアップしてみな170PSをオーバーしたのに比べて、アップ率は低めだか、それだけ03モデルの馬力が高かった証でもある。
 私にとっては、03モデルの164PSでも充分過ぎるのだが…(^○^;)。
 だから、むしろ定評のある強力な低速トルクがスポイルされていないかと気になったが、どのインプレッション記事を読んでも、その心配は無さそうである。
 むしろ、操縦性が格段に良くなったというインプレッションが多いので、乗りやすさを期待している。(笑)

スペック GSX-R1000 K3 GSX-R1000 K5 比較 比率
馬力 164PS/10800rpm 178ps/11000rpm +14PS/+200rpm +8.5%/+1.9%
(ラムエア加圧時) 186ps
トルク 11.3kg-m/8400rpm 12.0kg-m/9000rpm +0.7kg-m/+600rpm +6.2%/+7.1%
車重 168Kg 166kg -2Kg -1.2%
パワーウェイトレシオ 1.02 0.93 -0.09 -9%
レッドゾーン 12250rpm 13750rpm +1500rpm +12.2%
ボア×ストローク 73.0×59.0 73.4×59.0mm +0.4×±0 -
排気量 988cc 998.6cc +10.6cc +1.1%

・スタイル

 まぁ、スタイルなんて個人の好みだし、”あばたもえくぼ”って言葉もありますが…(笑)

GSX-R1000 05モデルGSX-R1000 03モデル
(写真左:05モデル、写真右:03モデル)

 パッと見で目立つのは、三角断面のオールチタン製極太ショートサイレンサーだろう。
 最初見たときは「何だこれ?!」って感想だった。(爆)
 でも、CBR1000RRYZF-R1のマフラーを見た時も「スクータみたいだなぁ〜」と思ったし、見慣れてくると違和感が無くなって来た。
 今後、こういうデザインがトレンドになってきてだんだん違和感がなくなってくるのかも知れない。(^_^;)

 ヘッドライト周りは良く似ているが、より直線的なスラントノーズになっている。
 サイドカウルは立体的になって、まるでマジンガーZの様なデザインになった。(^○^;)
 カラーリングの影響が大きいが03モデルの方がシャープな感じを受ける。…というか、05モデルはオモチャ(チョロバイ)っぽい感じだ。(笑)

GSX-R1000 05モデル(横)GSX-R1000 03モデル(横)

 フロントウィンカーがミラーに、リヤウィンカーがテールカウルにビルトインされ、テールランプと共にクリアレンズとなった。
 レンズの色はともかく、ビルトインされたのは気に入っている。
 フロントはブラックバードも同様なビルトインだったが、余計な突起は少ないに限る。…立ちゴケの際にも!(爆)

 細かい所では、フロントのフェンダーが(軽量化のため?)随分小さくなり、その代わり?リヤフェンダーが追加されている。
 ブラックバードの時もリヤフェンダーって欲しかったんだよなぁ〜(笑)

 ハンドルグリップと着座位置の距離が40mm近づき、シート高が20mm低くなり、ステップ位置も低くなった。
 画像を見ると、シートが水平に近くなり後部の上がり方が少なくなった様に見える。
 私は後部が上がったシートが好きではないので、むしろこちらの変化の方が嬉しい。o(^o^)o

05モデル(上面) 上からの画像を見ると、極端にウェストがくびれている様子が良く判る。(笑)
 シートと左側ステップの間にチェーンが見えるし!(^○^;)
 フレーム巾が15mm狭まり、両側のステップ先端までの距離が17mm縮まった。

 メカに関しては非常に多くの改良がなされているが、詳細は雑誌やメーカのサイトに載っているので省略する。(笑)
 ただ、わたし的に一番気に入っているのは…実はこれ!

05モデル(メータ) ←ギヤ・ポジション・インジケーターが付いたことだ!
 私にとってこれはとても嬉しい装備だ。
 しかも、私にとって2台目の新車が、1台目の新車(GSX250E)と同じに、この装備が付いている事は偶然だろうか?(笑)