2001/09/09
バリウム飲んで広島

 その日は胃部レントゲン検診で午前中仕事を休んで午後出社の予定だった。
 待合室に大きな鬼ヤンマが飛び込んできた。
 新発田も開発が進み田畑が無くなっているが、いまだに鬼ヤンマが生息している事に驚いた。
 こんな街中にもまだまだ自然が残っている事に感激した。

 バリウムを飲んでレントゲンを撮り終えた。
 私はバリウムを飲んでも下剤が不要な人なので配布される下剤を断って帰ろうとしていたら携帯に連絡が入った。
 「すぐに広島へ行って欲しいので出張の準備をして出社して下さい
 やばい!
 出張だと便秘になるのだ。(爆)…しかも、バリウムを飲んでいる、最悪だ!(^○^;
 かと言って、下剤を飲んで長時間電車に乗るのはもっとやばい。(笑)

 仕方が無いので、自宅へ戻ってから牛乳を1杯飲んだ。
 出張の準備をしていたら11:00頃に再度連絡が入り「一旦出社してから12:12の新幹線に乗って下さい」…間に合うのかぁ?
 11:30に出社し、用意してあったノートパソなどを受け取り、急いで新潟駅へ向かった。
 途中、渋滞に遭い焦った。
 結局、新潟駅の「みどりの窓口」に着いた時点で12:12の新幹線は発車したので、乗り遅れた事を連絡する。

 仕方が無いので、次の新幹線に乗ったら、発車1分前に再び連絡が入る。
 「渡すものがあるので改札で待って下さい
 発車のベルが鳴るなかを、慌てて荷物を持って新幹線から飛び降りる。(^○^;
 結局、その次の新幹線でも、東京からの「のぞみ」は同じ時刻であったのだが…

 高崎の辺りだったろうか、通路を挟んで右前の通路側に座っていた老人が突然苦しみだした
 回りの乗客に緊張が走った。
 隣に座っていた男性が「大丈夫ですか!」と声をかけたら・・・どうやら、寝ぼけてうなされたらしい。

 東京駅でのぞみに乗り換える。
 ふと気づいたのだが、出張先の指令書は駅すぱーとを印刷したもの(笑)だけで、判っているのは行き先が「呉駅」だという事だけだった。(爆)
 携帯で確認すると、現地担当者の名前と携帯の番号を教えられた。
 まるで、雷波少年の番組の様だ。(爆)

 呉に着いて、現地担当に電話すると「タクシーに乗って○○○○○○に来て下さい」
 この○○○○○○が何度聞いても良く聞き取れない。
 広島辺りの地名は聞きなれないものが多く、なかなか聞き取れないのである。
 取り敢えずタクシーに乗って「○○○○○○まで」と言うと運転手は判った様である。
 ところが、途中から運転手が「どっちから行けばいいかなぁ・・・」と言い出し「お客さん行った事あります?」と聞き出した。
 勿論、私は呉自体が初めてである。
 運転手は無線で場所を聞いていたが、何だか怪しい感じある。
 「この辺の筈なんだけど…」と言いながら道など無さそうな所で突然右折しようとした。
 良く見たら軽自動車でも入れそうも無い道路があった。
 道の左側は運河(用水路?)で、右側には電柱!
 どう見ても曲がれそうに無い!
 慌てて窓を開けて左側を見たら、タイヤ半分が運河の上(空中)だった。(爆)

 結局、この運転手は道に迷ってしまった。(-_-;)
 携帯で再度、現地担当者に電話をかける。
 電話を運転手に渡して、運転手は説明を聞きながら走り始める。
 おひおひ、電話代を請求するぞ!(`_´メ)
 しばらくして運転手が「あ、メータ止めるの忘れていた!」(-_-;)

 現地に着いたのが21:30頃。
 現地担当者が「ホテルは予約しましたか?」…私がそんな事できる余裕がある筈が無い。(-_-;)
 現地担当者が何とかホテルの予約を取ってくれた。
 それから作業を始めて、仕事を終えてホテルに入ったのが深夜の1時
 「明日(今日?)は何時に出れば良いのでしょう?」と聞くと、何と6時起きだと言う。(ToT)

 翌日、ホテルから現地に向かう途中、港に潜水艦が10艘並んでいるのが見えた。
 自衛隊の潜水艦部隊があるらしい。
 潜水艦を見るなんて珍しい経験だが、10艘も並んでいると壮観である。
 近くには、潜水艦用の浮きドックであろうか?巨大な箱型の双胴船もあった。

 この日は、私自身は単に動作確認の為にテスト航海に同乗するだけである。
 天気がよく、波も静かな瀬戸内海のクルージングだ。
 船員達が出航準備をしているのを甲板で眺めていたら、タグボートから私を呼んでいる。
 どうやら、”目の前に繋がっているロープを外して投げろ”と合図している様である。
 合図の通りにロープを投げたらタグボートは去っていった。
 その時!甲板に居た数名の船員が慌てて「何でロープを外したんだぁ〜!」とタグボートを追いかけて走って行った。(爆)
 私は、頼まれた通りの事をしただけなのだが・・・(^○^;
 結局、そのロープは、船を旋回させるためにタグボートで引っ張るロープだったのだ。

 その後の航海は順調だった。
 船の揺れもなく船酔いも無かった。
 テスト航海なので実際には色々あったのだが、一般の読者には説明が難しいので省く。(爆)
 瀬戸内海の沖に停泊して、船上でお弁当を食べた。
 甲板で瀬戸内海の景色を眺める事もできた。
 舳先に立って両手を広げてみようかと思ったが(笑)…流石にできなかった。(^○^;