2007/06/27
相場の基本原則とは?

 最近、ネットでは・・・月収数千万円だとか年収数億円なんて話が乱れ飛んでいる。

 そして、『ノウハウレポート無料ダウンロード』なんていうサイトを見に行くと、肝心の部分は数万円でノウハウを提供・・・みたいな感じになっている。
 しかし、どんなにもっともらしい?(私はもっともらいいとはとても思えないが)理由をつけても・・・
 本当に、年収数億円も稼いでいる人物が、一人から数万円ずつ集めるなんていうかったるい商売をする気になるものだろうか?(^○^;)

 それに、自分と同じ手法を取る人間が増えることは、自分に有利になるとは決して思えないのだが・・・
 もしかしたら…ノウハウの中で紹介している会社からマージンでも入るのだろうか?

 ところで、もっとも基本的な原則が金融関係の会社のどこのサイトにも(おそらく)書かれていない

 それは…
 あなたがもし為替取引などで利益を上げた場合、その金はどこからくるのか?という事である。
 株式や投信やFXなど・・・まるでバーチャルな金が動いているかの様に思えるかも知れないが、『(かね)』はれっきとした現実である。

 仲の良い四人組みがいた。
 一人がこう言った「麻雀って儲かるらしいよ
 そこで四人は雀荘へ行って、夜中じゅう麻雀牌をかき回し続けた・・・
 「なかなか儲からないなぁ・・・」(爆)

 勿論、儲けたのは雀荘の店主である。(笑)

 宝くじや競馬で獲得する賞金は、勿論、大勢が購入した宝くじや馬券の売上金の一部である。
 賞金を手にしたのはごく一部の幸運な人で、胴元は間違いなく儲かる事になっている。
 宝くじや馬券の『』そのものには殆ど価値は無く、『賞金を獲得するかもしれない』という可能性に価値があり、可能性を買う。

 商品には価値があり価格がある。
 価値より価格が安ければ売れ、価値より価格が高ければ売れない。
 勿論、価値は消費者が決める訳で、メーカは価値観を上げようとCMなどに金をかける。
 その分、コストになり価格は上がるが、価値観がそれ以上に上がれば商品は売れる

 株式や通貨にも価値価格がある。
 価値より価格が安いと思えば『買い』、逆なら『売り
 株式も通貨も絶対量は有限なので、大多数が買えば価格が上がり大多数が売れば価格が下がる

 そして、誰かが売買で利益を出すという事は、必ず誰かが損をしているという事である。

 利益を出すには、大多数が売り続け価格が下がり、価格が価値を大きく下回って、大多数が買いに転じる直前に買い
 大多数が買い続け価格が上がり、価格が価値を大きく上回って、大多数が売りに転じる直前に売る

 つまり、集団を相手にする心理戦大多数の心理のウラをかく金儲けである。

 市場人口が増え大多数が同じ基準(タイミング)で売買すれば市場の値動きは大きくなる
 そして、大多数の基準が判っていればウラをかきやすくなる訳である。

 そう、彼らが為替相場で儲けるために、ノウハウを売っているとすれば、その理由は・・・

 さて、次回こそ『本当に安全で有利な資金運用は?』の予定・・・(^○^;)

2007/06/24
FX(外国為替証拠金取引)って本当に有利なのか?

 さて、金利安・円安でも利益が出せると言われるFX(外国為替証拠金取引)ですが・・・

 そもそもFXは、証拠金を元手に通貨(外貨)を売買して為替差益差損)で利益損失)を得る被る)取引です。

 外貨預金は『日本円を売って外貨を買う(外貨建で預金)』という所から始めなければならない以上、日本円に戻す時に円が高くなっていると損をする訳です。
 一方、FXは「外貨売り・円買い」から始められるので、為替相場が円高・円安のどちらからでも始められるというメリットがあります。

 しかし、ここでスワップポイントという重要な要素が関係して来ます。
 FXの場合は、売買手数料為替手数料(売りレートと買いレートの差:スプレッド)の他に、スワップポイントという費用(または利益)が発生します。

 金利が高い国の通貨を買った場合、金利が高い国の金利−低い国の金利差額が利益となります。
 逆に、金利が低い国の通貨を買った場合、逆に毎日差額を支払わなければなりません

 例えば設定金利(年利)が、日本円は1%で、米ドルが5%だった場合・・・
 円を売って米ドルを買った場合、年利4%プラスのスワップポイントが毎日発生し、毎日0.011%の利益が出ます。
 100万円なら1日当たり110円ほどです・・・大した事無いですか?(^○^;)
 逆に、ドル売り・円買いを行った場合は、毎日0.011%を支払う必要があるのです。

 つまり、最初に外貨売り・円買いを行って思ったように円が高くならなくて決済タイミングを待つ場合には毎日金利の差額を支払続けなければならないという事です。

 ところで、FXの特徴は何と言ってもレバレッジですね。
 レバレッジとは、FXの名前にも入っている様に、証拠金という元手の10倍〜200倍の取引ができるという事です。
 (会社によって上限倍率が異なり、設定されていない会社もあります)
 つまり、100万円の元手で最大2億円もの取引ができる訳です。(^○^;)

 2億円の取引になれば、売買の1%の利益でも200万円元手の2倍!)もの利益が出る訳です!
 勿論、1%のマイナス200万円もの損失にもなる訳です。

 つまり、恐ろしくハイリスク・ハイリターンな取引だという事です。

 そこで、マージンコールロスカットという仕組みが取られています。
 預けた資金(証拠金)からマイナス分を差し引いた額が、必要な保証金金額の一定の割合(一般的に50%)を割り込んだ時に「マージンコール」が発生します。
 マージンコールが発生した場合は、これを解消する対策を至急取らなくてはなりません。
 取引を継続するには更に証拠金を入金する必要があります。

 更にマイナスが増えて、(一般的に)20%を割り込むと「ロスカット」が発生し、自動的に反対売買が行われて決済されてしまいます。
 つまり、レバレッジを大きく取っていると、一瞬のマイナスでもマイナスが確定して取引が終了してしまうという事です。
 例えば、100万円の保証金の場合80万円のマイナスでロスカットですから、2億円(レバレッジ200倍)の取引をした場合、(80万÷2億=0.4%)のマイナスになった瞬間に80万円のマイナスが強制的に確定してしまう・・・という事です。
 ※.決済のタイミングによっては、保証金では足りなくなる場合もあり、この場合は追加の支払が発生します。

 0.4%・・・これは例えば、1ドル120円120.48円または119.52円・・・つまり48銭の違いです。
 また、為替相場が思惑と逆にならなくても、決済できない(決済すれば損になる)状態のまま、スプレッド売買手数料スワップポイントの費用が0.4%に達しても同じことです。

 ですから、実際には100万円の元手で2億円の取引をする…なんて事は現実的ではないでしょう。(^○^;)
 普通は、証拠金の10%を10倍程度のレバレッジで取引を行う事になると思います。
 これでも、元手を丸々取引に使うのと同じリスクがあるのですから。


 ここまでの説明で、FXの実体?が見えて来ますね。
 FX取引は借金(融資金)で行う取引である…という事です。
 証拠金の10%を10倍のレバレッジで取引する場合、実質手持ちと同じ金額の取引をする訳ですが、それでも借金で取引を行っている訳です。
 ですから、レバレッジがあり、スワップポイントがある訳です。

 という事は?・・・外貨預金などと比較して・・・FXって本当に有利でしょうか?
 実質手持ちと同じ金額の取引をするのであっても、スワップポイントという金利を払う必要があるのです。
 ※.たとえ、プラスのスワップポイントでもドルの5%まるまるではなく円の1%が差し引かれるので円を借金しているのと同じ


 ところで、FXを扱っている各社ではFXの体験版シミュレーションというかバーチャルFXのサービスが行われています。
 入会金・会費など一切無料で、実際の為替レートや手数料で計算したFX取引の仮想体験が行えるのです。

 しかも、ある会社では元金500万円で始めて4ヶ月間でいくらになるかのコンテストが行われており、優勝すると高級外車や海外旅行が当たる!

 ランキングを見ると、優勝者は4ヶ月で4000万円近い金額を叩き出している。
 何と、4ヶ月で元金の8倍にまで増やしているのです。
 ベスト100のランキングを見ても、2000万円以上の金額がずらっと並ぶ。

 はたして本当にFXはこんなに儲かるのか?

 これには、いくつかの注意点があります。
 バーチャルFXなら、いくら損を出しても実際に借金を抱える訳ではない
 なので、いくらでも大博打的な売買を繰り返す事ができる。
 そして、大成功した人たちがランキングに並ぶのである。

 さて、高額な商品を出してまで、何故バーチャルFXというサービスを行っているのか?
 それは当然、巧妙な勧誘手段(販売促進)である。
 あなたがもし、バーチャルFXに参加し、4ヶ月で2000万円に増やせたとしたら、どう思いますか?

 『あ〜あ、これが本当の取引だったらなぁ・・・
 そう、4ヶ月毎に100名以上の人々が仮想2000万円を手に入れるのです!(^○^;)
 しかも、現実と同じ為替レート・手数料でです。

 こうなりゃ、借金してでも現実のFXをやってみたい!と考えませんか?(^へ^)


 ところが・・・大失敗した人たちの情報は一切公表されていません!(^○^;)
 2000万円以上にした100名のリストの影で、どれほどの人々がどれほどのマイナスになったのか?…は判らないのです。

 そして、もう一つ重要な点があります。
 それは、バーチャルFXではマージンコールとロスカットが無いのです。
 つまり、制限無く全額を売買する事ができるのです。

 どうでしょう?・・・500万円を元手に4ヶ月で4000万も夢じゃない・・・本当(現実)でしょうか?(^○^;)

 さて、次回は『本当に安全で有利な資金運用は?』です。

2007/06/17
外貨預金とFX

 最近、私の周りでも外貨預金で利益を上げた人がいます。
 何故かと言えば、今は超円安状態だからです。

 2年前の2005年1月、円相場は1ドル103円台まで円高になっていました。
 そして、現在は1ドル124円台という超円安です。

 つまり、2年前に103万円1万ドルを外貨預金したとします。
 仮に、年5%の利息が付いたとすると・・・
 2年後には11,025ドルとなって、日本円にすると11,025(ドル)×124(円)=1,367,100 円!
 何と、2年で36.7%も利益が出た事になるのです。

 ※.厳密には、契約のタイミングでの為替レートや、為替コストなど売買に別途費用がかかります。
   外貨預金の不思議

 では今、外貨預金はどうでしょう?
 外貨預金は、まず円を売ってドルを買う所から始めなければなりません。
 従って、円安の状況では非常に不利なのです。

 1ドル124円というレートは、2002年12月以来4年半ぶりの安値です。
 この先、更に円安が進むのかは判りませんが、少なくとも過去5年間の推移を見れば超円安状態であり、2年前の高値と比べると20%も円安なのです。

 もしも、この先、5%117〜118円位)に上がれば、年利5%でも消し飛んでしまう・・・更に、売買費用の分赤字になってしまいます。

 そこで、最近良く目にするのがFX(外貨証拠金取引)ですが・・・
 FXについては、あらためて。(^○^;)

2007/06/08
年金問題の秘密

 世間を騒がせている年金記録問題

 この問題がマスコミで報道された時に思い出したのは、6年前(平成13年)の出来事だ。
 詳しい経緯は忘れたが、(平成9年に統合された)基礎年金番号に統合されていない年金番号はないか?という通知が社会保険事務所から届いた。

 私は、一度離職し、しばらく失業保険で暮らし、数ヵ月後に別の会社に再就職し、再び離職して自営となった。
 基礎年金番号に統合されたのは、私が自営業となった後だ。

 そこで、以前会社に勤めていた時の厚生年金番号を社会保険事務所に通知し、調査して貰った結果が↓である。
 回答書の番号が『77号』という事からも、この制度?の極めて最初の頃の手続きだったと思われる。(^○^;)



 ↑赤い○の所が、こちらから調査を申告して登録された年金番号である。

 つまり、この時に私の方から年金番号を通知しなければ、この番号は宙に浮くという事になったのかも知れない・・・(−_−;)

 ちなみに、年金というのヤツは、徴収は自動的?に強制的に行われるが、受給するには申請しなければならない
 受給時期になった時に、もうろくしていたら受給できないのである。

 しかも、受付窓口では、たとえパソコンの画面に複数の年金番号が表示されていても受給者が申し出なければ教えない(支給されない)のである。

 社会保険庁のホームページでは・・・
 情報公開に取り組んでおり、下記のように掲載されている。

受給資格を満たしている58歳になられた方については、年金加入記録を通知します。
希望されれば、年金の見込額を試算してお伝えします。
なお、年金見込額試算の対象年齢を現在の55歳から50歳に引き下げることとしています。
(平成17年度実施予定)

 しかし、現場(各地の社会保険事務所)では、相変わらず、今でも前述の様に・・・
 社会保険事務所のパソコンに本人の年金番号が表示されているにも関わらず、受給者が申請しない限り絶対に本人に教えない様に指導されているのである!凸(▼▼メ)
 つまり、いくら社会保険庁が情報公開などと宣伝しても現場は全く変わっていないのである!

 これは、窓口担当者の問題ではなく社会保険事務所の組織的な問題である。


 ちなみに、社会保険庁のホームページでは自分の年金加入記録を確認する事ができる。

 http://www.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/index.htm

 ↑このページの4番目の選択肢で、年金個人情報提供サービスを申し込む。
 すると、2週間ほどでIDとパスワードが郵送されてくる。
 私の場合、先月の5月24日に申請して、IDとパスワードが届いたのが6月7日だったので、丁度14日目だった。(^○^;)
 最近は、社会保険庁(社会保険事務所)も忙しそうなので、もっと時間がかかるかも知れない。

 で、早速確認した内容が下記であるが、幸いな事?全ての記録が登録されていた・・・
 って、それが当たり前なのだが、そうでない事実が怖い!(−_−;)



 更に、国民年金の月々の納付状況と、厚生年金の報酬月額の変更毎に記録が見れる。




 ちなみに、年金の支給額は、国民年金の納付月数と、厚生年金の平均報酬額×納付月数から算定される。

2007/06/03
ワイド液晶テレビとワイド液晶モニタの謎

 寝室のテレビが壊れかけていた・・・(^○^;)
 電源を入れてしばらくの間、画像が切れたり映ったり、音が消えたり出たりを繰り返すのだ。
 もう古いテレビデオなので今更修理でも無い。

 そんな時に、ランドクラブの閉店という事で、同店2階の電機売り場を眺めてみた。
 地上デジタル放送が始まり、2011年にはアナログ放送も終了するので、地デジ(地上デジタル放送)チューナーが内蔵されていないテレビや録画機は投売りされていた。
 43インチのプラズマテレビが専用台付きで、店頭展示機が138,000円!、37インチ液晶テレビが99,800円など・・・

 しかし、寝室に置けそうな小型のテレビ(21インチ以下)は、なかなか安いものが無かった。
 ブラウン管のテレビなら2万円ほどであるのだが、液晶になると15インチでも5万円以上する・・・
 それに、ブラウン管なら、閉店セールの展示機処分でなくても、その位の価格であちこちで売っている。

 そうこうしている内に、我が家の近所のジョーシンがリニューアルオープンし、広告に19インチのワイド液晶テレビ35,000円(ポイント10%還元)5台限り…というのが掲載されていた。
 このテレビの販売価格をネットの価格.comで調べてみると、最安値が39,800円であり、ポイント還元後の実質価格で31,500円は相場よりかなり安い!o(^o^)o
 この広告に気付いたのは土曜の午後であり、もう売り切れたかな?と思いながらも同店へ。

 しかし、意外にも5台とも残っていた。(^○^;)
 やはり地デジ内蔵でないテレビはゴミか!?(爆)

 このテレビと同じメーカの同じデザインで、地デジ内蔵のモデルも並べて売られていたが、こちらの価格はアナログより3万円高い65,000円
 並べて見ると、アナログチューナーの方はお世辞にも画質が良いとは言えない・・・というよりも、壊れてんじゃねぇ〜の!と言いたくなる画質である。(−_−;)
 カタログ値を見比べた限りでは、液晶パネル自体は画素数がどちらも1440×900で同じものが使用されている様なのだが・・・

 そこで、店員にお願いして、アナログチューナーのモデルの方を外部入力で画質を見比べてみたのだが・・・どうも画質が悪い。
 良く見ると、他の(地デジ内蔵の)テレビは、アンテナ線で入力されて内蔵の地デジチューナーで画面に出力されている。
 そのテレビからの外部出力を映像コードで外部入力しても、同じ条件にはなるはずが無い。

 そこで、更に店員に無理を言って・・・
 展示されていた外付けの地デジチューナーを、D4ケーブルで接続して貰った。(^○^;)

 すると、解像度は明らかに向上したが…地デジ内蔵のモデルと比べると若干画質が落ちる。
 D4入力の規格上の限界なのか?チューナーの問題なのか?テレビ側の液晶のドライブ回路の問題なのか?は判らない。

 しかし、一応、地デジチューナーを接続すれば、まぁまぁの画質では見れる。
 アナログ放送終了まではまだ間があるし、その間に外付けの地デジチューナーの価格ももっと安くなっているかも知れない。

 という事で、アナログのモデルを購入。



 自宅で観ても、画質は非常に悪い!(−_−;)
 しかし、見慣れれば・・・こんなもんかな・・・って感じ。

 むしろ問題なのは・・・
 テレビは寝室に造り付けの台の上に置いているのだが、ベットに横になってテレビを見ると、見上げる方向になってしまう。
 しかし、この液晶は正面から上方にかけては明るく見えるのだが、下方から見ると暗いのである。(T_T)

 画面は、下方に10度、上方に15度チルトする事になっているのだが、最大に下方へ向けても、何故か正面までしか下がらない・・・(−_−;)

 ところで、面白いというか・・・不思議な事に気付いた

 このテレビの液晶は解像度が1440×900である。
 これは、パソコン用の一般的なワイド液晶モニタと同じである。

 一方、家電メーカーの液晶ワイドテレビの画素数は1366×768である。
 (フルスペックでない場合)

 ハイビジョン画面の縦横比は16:9であるから、1366×768はこの比を守っている。
 しかし、1440×90016:9ではない
 ちなみに、画面サイズは410.4mm×256.5mmで、サイズも画素数もアスペクト比は16:10である。
 16:9にするには、1600×9001440×810でなければならない。

 つまり、このテレビは、テレビ用の液晶ではなく、パソコンのモニタ用の液晶を使用しているのである。
 その結果、本来の映像信号を画面の縦と横で別の比でマッピングしている事になる。

 そう考えると、確かにこのモデルの地デジ内蔵のものでも、他の地デジ内蔵のテレビと比べてシャープさや発色が悪い気がした。

 ところで、最近は32インチ以上の大型ではフルスペック・ハイビジョンが主流になりつつある。
 フルスペックはハイビジョン放送の画素数と同じ1,920×1080(約207万画素)であり、従来の1366×768(約105万画素)と比べると画素数で約2倍となる。

 同じメーカーの同じシリーズのフルスペックモデルと、そうでない旧モデルを並べて比較しているショップで見比べてみた。
 画質は雲泥の差で、フルスペックはシャープで立体感がまるで違った

 それでいて、価格は…展示していた37インチのもので両方とも18万円前後価格差は1万円も無かった
 これでは、フルスペックを選択しない理由が無い!(^○^;)

 画質の差は、画素数が2倍になった事もあるだろうが、フルスペックが放送されているデジタル情報の画素データをそのまま画素に割り当てる事が可能であるというのが大きいのではないだろうか。
 従来の1366×768というのは、縦横の画素数がフルスペックの1.4分の1である。
 これは、√2≒1.414…分の1であり、明らかに縦×横の総画素数を半分にするための解像度である。

 この為、画素毎のデータは、元のデータに対して中途半端な『1.4分の1』に圧縮する必要がある。
 つまり、デジタルデータを一旦アナログ化して、画素数に合わせて割り当てる・・・ってな事をしなければならない。
 (実際の回路がどうなっているのかは知りませんが…)

 ま、それでも、20インチ以下の小型のテレビでは地デジ放送は非常にシャープで綺麗である。
 このサイズで1366×768という解像度は肉眼で識別できる限界に近いだろうから、フルスペックにしたとしても差が出るかは判らない。
 しかし、大型のサイズでは明らかに差が出る。