第21回:光の正体は?【補足編】


前回、ガンマ線バーストという光を元に、
光子の密度を計算して、
10-32という希薄な状態まで、
光は『』としての性質を維持するので、
粒子とは考えられないという事から・・・

相互作用のエネルギーそのものが波として伝わる現象
という結論に結び付けましたが、

この「波としての性質」に関して、
説明不足だったので補足しますぅ〜。(^○^;)

先ず、これほど希薄な状態でも「波としての性質を維持している」とする根拠は・・・

目に見える』からです!(爆)

第19回:光の正体は?【星空編】」で、
星が見えるのは、眼球のレンズを通して網膜に像を結ぶからと書きました。

これは、とりもなおさず、光がレンズで『屈折』しているからです。(^○^;)

第6回:光:その普通な物質(屈折編)」で、
光が媒体内での速度に比例した角度で屈折するには、
光の粒子(があるとすれば)は、
位相周期の山の頂点を結んだ線)が、
進行方向に対して垂直に並ぶ』という性質が欠かせません。(^○^;)

なので、
レンズで屈折する為には、
仮に「粒子」であれば、
複数の粒子が横に並んでいないと曲がらないでしょう。

また、
この性質は、光子が「粒子」であれば、
同じ位相=光が発生した時に同時に発生した兄弟?同士だけ
お互いが最短の距離になるように結びつき合わなければなりません。

しかし、
星の光が「白く見える」ためには、
第16回:光=電磁波って?」で書いたように、
多くの周波数の光が合成されている必要があります。

実際、ガンマ線バーストの光には、
ガンマ線・X線・可視光などの様々な周波数の電磁波が含まれます。

もし、光を「粒子」と考えた場合は、
光子は「周波数に比例したエネルギー」を持っているので、
様々な周波数の粒子が混在していなければなりません。

そうなれば、
光子の密集度は 1038個/m3よりも更に何桁も大きな値になります。

また、
上で書いたように、
横に並ぶ」という性質も、
光は周波数ごとに屈折率が異なる分光する)ので、

同じ兄弟?同士だけが相互に結び付き、
他の周波数の粒子とは、
全く相互作用を行わない必要があります。


一方、『』であれば、
合成された結果の『エネルギー値』が、
合成された結果の『波形』になれば良いだけです。(^_^)v


残された問題

均一な波としてのエネルギーが、
相互作用を行う際は一定の単位で作用する

とした場合でも・・・

二重スリット実験」では、
様々な疑問が残ります。(^○^;)

1個の電子がスリットを通過して検出器に到達する際に、
他のスリットの有無により干渉される
という事から、
1個の電子でも「均一に広がる波」だと考えざるを得ないのですが・・・

それなら、
検出器に『1個の点』として反応が起きるのは何故か?

電子線」が「電磁波」と同じ様に『』だとすれば、
検出器に到達して相互作用を行う瞬間に、
周囲のエネルギーが収束して相互作用を行い、
それ以外の「波」」は、相互作用を行わない、

もしくは、広がった全ての波1点に収束する必要があります。
もしかして、これが量子論(^○^;)

しかし、この様な現象は、
私にはちょっと説明がつかず
自分自身も信じがたいので・・・(^○^;)

一つの考え方としては、
電子線』や『フラーレン』は、
電磁波と異なる現象だとする方法。(^_^;)

例えば、
電子がエネルギー波の位相に乗って移動する・・など。(^○^;)
(この考え方は思い付きで、まだ厳密な検討をしていません)


さてさて・・・次回こそ?
本当に、『移動する光源からの光の伝わり方』が書けるのかぁ〜?(爆)

【続く】