第40回:見た目の光源の軌跡その後【v=c】
前回掲載した、
観測者の時刻でのアニメ v=c を、
光源が観測者の真横を通過してからの動きをアニメ化したのがこちら↓
で、この場合の、見た目の光源の軌跡がこちら↓
この図で見ると、
光源が観測者の最寄で方向を変える、
前と後の進路が良く判ります。
いずれも、観測者を通るX軸とY軸から、
光速度 c で1秒の距離、
つまり、観測者から光源の実際のコースまでの距離の2分の1の位置を直進しています。
そして、真横を通過した後も、
光源は(方向を変えて)過ぎ去っていく姿が見え続けます。
で、光源が真横を通過した後の見え方を、
観測者の時刻の1秒毎に見ていくと・・・↓
光源の時刻の進み方(右上の青カウンタ)は、
どんどん小さくなって、進みが遅くなります。
一方、観測者の時刻に対する光源の見た目の時刻の遅れ(右下の赤カウンタ)は、
どんどん大きくなって、時間差が大きくなっていきます。
また、観測者に対する光の相対速度が遅くなり、
赤方偏移で赤外線領域となります。
で、前回は観測者の時刻で 00:00:15 まで見たので、
その後の動きを見ると・・・↓
結局、過ぎ去っていく光源の時刻は、
光源が真横を通過する時刻”10秒”に向けて近づいていきますが、
見た目の時間の進みがどんどん遅くなって、
いつまでも、”10秒”に至る事はありません。(^○^;)
また、上図の時刻(00:00:18)で、観測者に対する光の相対速度は4分の1ほどに遅くなるので、
赤方偏移して波長がが2μm(周波数:150THz)ほどの赤外線になります。
【続く】